平成21年度
こちらは広報おびひろに毎月掲載している「動物園を楽しもう」のコーナーです。
3月号 ネコ科最大の動物
おびひろ動物園にいるトラは「シベリアトラ」という種類で、ネコ科動物の中で最大です。しかし、野生での生息数は年々減少しており、現在では絶滅が危惧される動物となってしまいました。
野生の動物たちが次々とその数を減らしていくような環境は、同じ地球上で暮らすわたしたち人間にとっても良いものではありません。
野生で失われかけている尊い生命を間近に見て、地球の環境の大切さを感じてみませんか。
おびひろ動物園は、3月から夏期開園に向けての準備のため閉園期間に入ります。夏期開園は4月29日(祝)からです。
2月号 冬期開園2月28日(日)まで
キリンやシマウマが生息するアフリカのサバンナでは、キリマンジャロの頂上付近にしか雪はありません。ところが、おびひろ動物園では雪の上にキリンやシマウマがいる珍しい光景を見ることができます。
シマウマは夏より少し毛を伸ばし、キリンは夏と変わらない状態で環境に慣れて冬を過ごしています。
いよいよ冬期開園も2月28日(日)まで。この時期ならではの動物の様子を見るチャンスはあとわずかです。
まだご覧になっていない方も、すでにご覧になった方もぜひお越しください。
開園日:2月28日までの土・日・祝日
開園時間:11時~14時
12月号 防寒対策
12月からは冬期開園が始まります。暖かい服装でご来園ください。
夏は薄着で、冬は厚着というように、人間は季節に合わせて服を着ています。
動物たちはどうでしょうか?
服ではなく自前の毛皮で勝負しています。フェイクファーではなく100%天然素材です。
冬になると毛足の長い冬毛になり、まるまると太って見えます。さらに、外から見える長い毛ばかりでなく、隠れている短い下毛がすき間無く生え、防寒対策に役立っています。
冬期開園:12月5日(土)~2月28日(日)の土・日・祝日。11時~14時。年末年始休み。
11月号 冬支度
園内にも冬の足音が聞こえて来るようになりました。動物も冬支度を始めています。
北海道に生息しているエゾシカはすっかり冬毛に生えかわり、オスの角の皮がはがれ落ち、白く立派な角がお目見えしました。冬毛はこれから迎える寒い寒い冬を乗り越えるための動物の防寒着です。特にオスは首周りが暖かそうです。
動物園も獣舎にストーブを取り付けるなど冬支度を始めています。暖かいところに生息する動物には暖房はかかせません。
12月から2月までの土・日・祝日(年末年始を除く)は冬期開園を行います。冬ならではの動物の様子をご覧になってみませんか。2回分の入園料で、購入した日から1年間何度でも利用できる年間パスポートがおすすめです。
10月号 夏期開園残りわずか
今年度、シロフクロウやエゾタヌキなどが仲間入りし、ニホンザルやフラミンゴの誕生でにぎわいを見せた夏期開園は11月3日(火・祝)で終了します。最終日は入園無料ですので、ぜひご来園ください。
12月から翌年2月までは冬期開園を行います。冬期の開園日時は毎週土・日と祝日(年末・年始を除く)の11時から14時までになります。雪の中のフラミンゴやカンガルーのちょっと不釣り合いな組み合わせや、雪と寒さが似合うホッキョクグマの姿など、冬ならではの動物園を見ることができる絶好の機会です。
10月からは正門改修工事が始まり、正門入口が西へ移動する予定です。来年度開園には新しい正門で皆さんをお迎えいたします。
9月号 ちびっこふぁーむ
キリン舎の前を通り、坂を下ると、目の前には大きな建物「ちびっこふぁーむ」があります。
ここにはウサギ・モルモット・ヤギ・ヒツジがいます。ウサギはストレスをかかえるとかむ恐れがあるので触れられませんが、ウサギ以外の動物は自由に触れることができます。
ぬくもりや息づかいを実際に触れることで、動物も自分たちと同じように生きているということを感じてもらえたら。そして、命の大切さや思いやりの気持ちを伝えていけたらと考えています。
ぜひ、「ちびっこふぁーむ」に足を運んでみてください。
8月号 不思議動物、カンガルー
いつもゴロゴロしているカンガルー。そんなイメージが強い彼らですが、じっくり観察してみるといろんな行動をしているのが分かります。
子育て、求愛、戦い、添い寝といった個体間のコミュニケーションが見られるのも動物園ならではのことです。
本来、夜行性ですので7月31日~8月2日の夜間開園や、開園、閉園前後の時間帯が活発に動いていて観察にお勧めです。
ちなみに臭いといわれているポケットの中は全然臭くないんですよ。
7月号 知らない人にも知ってほしい 企画展
キリン舎の北側に建つオレンジ色の建物の『こども会館』では毎月企画展を実施しています。
月替わりで担当する飼育員が、さまざまな視点で動物園を楽しむ方法や、最新情報などを紹介しています。
7月のテーマは羽根。園内の鳥類から収集した羽根を展示し、どの羽根がどの鳥のものかクイズ形式で紹介しています。
いつもと違う動物園の楽しみ方を発見しに『こども会館』へぜひお越しください。
6月号 モモイロペリカン
名前の通り、ピンク色の羽を持つモモイロペリカン。ピンク色は桃の色、桜の色、春の色。長い冬も去り、ぽかぽか陽気で過ごしやすい日々になりました。動物たちも恋の季節を迎え、動物本来の美しさを備えています。ペリカンのほかにも、インコ、クジャク、オシドリ、フラミンゴなどの色鮮やかな動物たちが動物園を彩ってくれています。季節を感じさせてくれる動物たちに会いにきてはいかがでしょうか。
5月号 マンドリル
5年前の春に釧路動物園で誕生し、3歳の夏におびひろ動物園にやってきました。愛称はキーボーで、性別は雄です。7歳くらいで成熟し、雄は歌舞伎役者のような派手な顔になります。
表情はもちろんのこと、全身を使って感情を表現するのに加えて身体能力が非常に高く、獣舎内をくまなく動き回ってさまざまなパフォーマンスを披露してくれるので見ていて飽きません。
野生個体は非常に警戒心が強く、あまり人目につかないため、その生態はあまり知られていません。